福沢諭吉レポート
2017年度名古屋大学の入学式会場で、福沢諭吉のように銅像になれる装置を設置しました。
すごい人というのは石像になりがちです。立派なことをしてなくても、大学をつくるとその大学に胸像が建ったりします。
かの福沢諭吉は慶応義塾大学のもとを創設したので、同大学に全身石色となって像として永遠に存在しています。
石像になるのは名大生のような優秀な人々の夢なのではないでしょうか。そんな夢のシミュレーションをすることは、新入生が明るい未来に希望を抱いている入学式がぴったりでしょう。
新入生以外も石像になれます。
残念ながら福沢諭吉のように石色になる装置までは開発できなかったので、色は人間のままです。そのためより石像っぽくなるためにはすこしコツがいります。
石像になってポーズをとると石像っぽさが減ります。人間らしい色が多く露出するからでしょうか。
もしくは胸像には基本的に腕がないからかもしれません。
うかれた記念撮影をしても石像っぽさが弱まります。
ちかくに人間がいると石像になっている人も人間に見えてきます。
当然ですが石像になっている人ももともとは人間なので、人間に見えるのはあたりまえです。
入学式にはよく聖書を配っているおじさん(またはおばさん)がいますが、その聖書をもらって石像になりながら読まない方がより石像です。
なぜなら石像は聖書を読みませんし、石像は虚空を見つめているのが普通だからです。
新入生のみなさん、入学おめでとうございます。
がんばって本当の石像になってみてください。