プロジェクト

ハッピーセットの袋は今どうなっているのか

ライター:江坂大樹

ハッピーセットのおもちゃの袋はアメリカっぽい。

という記憶なのだけど、あの袋はいまどうなっているのだろうか。いまもアメリカのままだろうか。

あの袋を調べてきた。(といってもマクドナルドでハッピーセットを頼んだだけなのだけど)


昔と違うシステム

ひさしぶりにハッピーセットに注目する。でも、あの箱は変わってないみたいである。ハッピーセットのおもちゃがディスプレイされている箱だ。

壁にめりこんでいる

むかしはドナルドというピエロのキャラクターのパネルが一緒になっていたが、いまは箱だけになっている。むかし好きだった箱だ。すこし寂しいけど、その代わりに箱が壁にめりこんでいるのでまあいいかという気持ちである。

写真だとマクドナルドのへんな壁紙(モザイクがかった人の顔がたくさん)に目がいってしまうけど、現場ではやはり黄色の箱が目立っていて、ドナルドがいなくなったのもうなずける。

ただいまのラインナップ

箱の中を見てみると、いまの期間はドラゴンボールとひつじのショーンのおもちゃみたいだ。

衝撃的なのはハッピーセットのおもちゃが選べなくなっていることである。

おもちゃは選べない

知らない間にだいぶ変わっているじゃないか。むかしのハッピーセットはおもちゃが選べたから、シリーズの終わりのころには不人気のおもちゃしか残っていなくて仕方なくそれを選ぶのである。(欲しいおもちゃがないからといってやめるわけではないのがハッピーセットだ。)

そして少なくとも袋は開けるし、いくらわけがわからなくても少なくとも1回はおもちゃで遊んでみるのである。あのときの不思議な気持ちがもうないのだ。

これってもうガチャガチャでいいんじゃないか。

しかしおもちゃのこのクオリティには安心する


あの袋は今

ハッピーセットのおもちゃが入っている袋がアメリカっぽいというのは、あの袋が、透明なんだけどすこしくすんでいて、分厚めで、べっとりした色で絵が描いてあって、手で簡単に破れる、ということだ。

すこし別の世界の袋っぽいのだ。

覚えているだろうか
文字を使わずに絵だけで遊び方が説明されていたと思う

それがいまどうなっているかということであるが、それを確認するにはただマクドナルドへ行ってハッピーセットを注文すればいい。お金で解決できることほどかんたんなことはない。

僕はひつじのショーンを全く知らなかったのでドラゴンボールのおもちゃを選んだ。

ハッピーセットがでてきた

さっそくおもちゃの袋が目に飛び込んできたが、ぜんぜん違う!透明な袋ではなくなっている。

おもちゃがランダムになったのできっと中が見えないようになったのだ。

でもこの絵の感じはなつかしい!

袋に描かれている、このキャラクターたちの表情がたまらない。

「わたしはおもちゃです」という表情なのだ。

ギャリック砲を撃てなさそうなベジータ


中身がわからないドキドキ

おもちゃの袋は、おもちゃがランダムになったことによるデザインの違い以外には大きな変化はないようだった。袋の変なやわらかさも変わってないし、袋に書いてあるぎゅうぎゅうの文字も昔見た気がする。

外国の言葉がぎゅうぎゅう詰め。爆弾っぽい

ただ、システムが変わったことで、昔と違って袋を開けるまでにドキドキがある。

中身はゴテンクスだった

...正直すこしベジータが欲しかったのだけど、ゴテンクスだった。

これ、僕はもうおもちゃよりハンバーガーという年齢になってしまったので大丈夫だけど、ちびっこだったら悲しいんじゃないだろうか…?

昔ならいやでも自分で選択しておもちゃがもらえたのだけど、いまはまるきり運になってしまった。選択できるほうが残酷だけどリアルだ。せっかくのハッピーセットなのにちびっこの悲しむ姿が浮かぶようになってしまった。

ドキドキと引き換えに失ったものは大きい。どこかのマクドナルドではきっと「ベジータじゃないといやだ!」というちびっこの声が響いているのである。(ベジータにしたらこの上なく嬉しいせりふだ。)

四星球のことはいまの子どもは知らないんじゃないか(四星球は実は悟空のおじいちゃんの形見)


改めておもちゃをみつめる

そのほか、おもちゃの袋のなかにはこんなものも入っていた。

なんだこれ

これはおもちゃに貼り付ける装飾シールらしい。

実際に貼ってみると

そんなに変わってない

シールを貼ることでむしろチープさが増した。

でも子どもにとっては作りがしっかりしているとかではないのだろう。とにかく貼りたいのだろう。

シールの光沢がダサいとかではないのだ。子どもは。

決して「これいるかな」と言ってはいけない。

「ギャラクティカドーナツというより気円斬っぽい」とか言わないのだ、きっと

あとは一回だけ遊んで「ふーん、こんなもんか」と言って終わった。

後ろのでっぱりを押すと円盤が30cmくらい飛ぶ。


新しくなっていたハッピーセット

知らない間にハッピーセットのあの袋は変わっていた。すこし寂しいけど、懐かしさもまだ残っていた。

おもちゃはこのあとどうしようもなかったので3Dスキャンしてから分解したのだけど、ネットではむかしのおもちゃが販売されているみたいだ。

「うちはサスケ(チャクラ宙返り)」という有名なおもちゃはアマゾンで21800円という驚異の価格。ゴテンクスも大事にとっておけばよかった。

すごいな
こんなことしてないでメルカリで売ればよかった